久々の観劇でした。ちょっと前まで自分たちがいた会場がまったく様変わりしていて驚いてしまった。洒落てるし合理的。真似したいけどしたら怒られるのかな。
今回の見ものは何と言っても作者が3人ってこと。どなたも新潟を代表する脚本家さんであり、キャリアも長いし作風も三者三様。場所・人物と、ある限られた条件のもとでの脚本だから、尚更その違いが顕著に出るはず。と、そう思って足を伸ばしてみたのですが・・・
観終わった後の率直な感想として、3作品とも意外と似ていた!
確かにカラーの違いはあったけれども、思ったより似てた。言われなかったら同じ人が書いたといっても納得しちゃうかも。
と、僕が期待している箇所が変なのかも知れないのですが、もっともっとカラーの違いがくっきりしてた方が、企画としての醍醐味が出たのではないかと思ったのです。僕が勝手に求めた願望だから、叶わなくたって仕方がないのですが。そう思っちゃいました。
内容ですが、やはりどの作品も脚本が凄い。僕には当然あんな本は書けない。人物が立っていて、とても滑らかに話が進んで、最後にはきちんと収束する。(シダさんの本はきちんと収束はさせなかったと思うけど、なんだか最後までフンワリと靄がかかったような、その不思議な緊張感が好きでした。)
「人物を描く」って凄いよなぁ。逆に言えば、人さえ描けちゃえばドラマになるのかな。
『台本書いてるとね、登場人物が勝手に喋りだしてくれるんですよ』
とか言ってみたいですよねぇ。こんなむかつく言い方は誰もしてない筈ですが、どうせなら鼻にかかった感じで言いたいですねぇ。
どうしても自分のネタと(僕等のは台本ではなく、「ネタ」です)比べてしまうけど、僕は人物が描けない。部分部分の笑いどころの積み重ねが、そのまんまストーリーになるってのがよくあるパターン。その辺がコントらしい、自由なところなのかも知れないのですが。
そういった意味で、今回の公演は「笑い」の点ではおとなしめでした。「笑い」はあくまでスパイスとして使われていて、やっぱり見せたいところがヤマモダンと違うのだなぁ、と改めて思いました。
けども企画としてこんなにお得感があるのも珍しいですよね。2回3回と続けてくれないかな。3人の関係も徐々に変化していきそうで楽しみです。
そうそう、映写がとってもよかった。悔しくなりました!レピッシュもよかった!頭から歌が離れません。